『経皮毒』とは、皮膚を通過して入ってくる毒のことですが、
食品添加物の害について知識はあっても、
『経皮毒』については、知らない方も多いでしょう。
農薬や食品添加物など、我々の食生活は、
有害なもので溢れています。
特に日本では、先進国の中でも規制が緩いため、
安価な加工食品・冷凍食品類には、表示されていない物も含めると、
数多くの添加物が使用されています。
有害物質は、日常生活で使用している物の多くに含まれているため、
病の原因として特定することは難しいですが、
免疫力や抵抗力を下げる可能性があります。
また、『猛毒』ではないため、即効性はありませんが、
体から排出されにくい添加物も含まれており、たとえ微量であっても、
長い間体に蓄積すれば、悪影響を及ぼす可能性もあるでしょう。
人工的な化学物質のすべてが有害ではありませんが、農薬や食品添加物と同様、
多少なりとも、体に影響を与えるため、知識として覚えておくと良いかもしれません。
経皮毒について
化学物質とは?
『経皮毒』は、皮膚から吸収した有害な化学物質を、体内に取り込むことです。
世界には約7万種類の化学物質があるといわれており、
化学物質に囲まれて生活しているとも言えるでしょう。
化学物質には、
『元素または化合物』と『人工的に合成された化学物質』の2種類あり、
特に問題とされているのが、一部の『人工的に合成された化学物質』。
主に、洗剤など日用品に多く使用されていますが、口から取り入れるものと違い、
分解・排出されにくいと言われています。
皮膚は何層もの構造で出来ていますが、分子量がとても小さい成分などは、
毛穴や毛細血管から体内に吸収される可能性があります。
また、消化や分解する器官を通過しないまま血液中に入り込み、
皮下脂肪や婦人科系・脳などに、蓄積されてしまうということです。
では、どのような製品に、どのような合成化学物質が使用されているか、
たくさんある中から、
一部をご紹介します。
合成化学物質の種類
化学物質の名称 | 効果 | 使用製品 |
---|---|---|
合成界面活性剤 | 浸透作用・乳化作用 分散作用・保湿作用 | 洗濯用洗剤・柔軟剤・シャンプー・リンス 化粧品・歯磨き粉など |
塩素漂白剤 | 除菌・漂白・消臭作用 | 洗濯用・カビ取り・キッチン用・生理用ナプキン |
高分子ポリマー | 高い水分保持力 乳化作用・凝固作用 | 紙おむつ・ナプキン、ペットシート・ゲル芳香剤 使い捨てカイロ |
プロピレングリコール (PG) | 保湿作用・湿潤作用・ 静菌作用 | 入浴剤・シャンプー・化粧品・歯磨き粉 ウエットティッシュ |
ジアミン | 酸化染料 | ヘアーカラー・白髪染め |
化学物質の名称 | 効果 | 使用製品 |
---|---|---|
合成界面活性剤 | 浸透作用・乳化作用 分散作用・保湿作用 | 洗濯用洗剤・柔軟剤・シャンプー・リンス 化粧品・歯磨き粉など |
塩素漂白剤 | 除菌・漂白・消臭作用 | 洗濯用・カビ取り・キッチン用・生理用ナプキン |
高分子ポリマー | 高い水分保持力 乳化作用・凝固作用 | 紙おむつ・ナプキン、ペットシート・ゲル芳香剤 使い捨てカイロ |
プロピレングリコール (PG) | 保湿作用・湿潤作用・ 静菌作用 | 入浴剤・シャンプー・化粧品・歯磨き粉 ウエットティッシュ |
ジアミン | 酸化染料 | ヘアーカラー・白髪染め |
【体への影響】
名称 | 体への影響 |
---|---|
合成界面活性剤 | 身体の中に長く残留する・アレルギーなどの皮膚疾患 肝臓疾患など内臓への影響 |
塩素漂白剤 | 喉や目の痛み・氣道の炎症・呼吸困難 |
高分子ポリマー | 毒性は低い・体を冷やす |
プロピレングリコール | 溶血作用、皮膚炎、発がん、染色体異常を起こす危険性 |
ジアミン | 皮膚疾患・重度のアレルギー・発がん性 |
名称 | 体への影響 |
---|---|
合成界面活性剤 | ・身体の中に長く残留する ・アレルギーなどの皮膚疾患 ・肝臓疾患など内臓への影響 |
塩素漂白剤 | ・喉や目の痛み ・氣道の炎症 ・呼吸困難 |
高分子ポリマー | ・毒性は低い ・体を冷やす |
プロピレングリコール | 溶血作用、皮膚炎、発がん、染色体異常を起こす危険性 |
ジアミン | ・皮膚疾患 ・重度のアレルギー ・発がん性 |
最近では、『化学物質過敏症』を発症する人が増えており、
ごくわずかな化学物質に触れたり香りを嗅ぐことで、さまざまな不調が現れます。
- 嗅覚過敏
- 目・鼻・喉の刺激症状
- かゆみなどの皮膚疾患
- 倦怠感
- 頭痛・微熱・めまい
- 吐き気
経皮吸収量
ご覧のように、
陰部の吸収率が特に大きいことが分かりますね。
しかし、生理用ナプキンには、ナプキンを漂白するために『塩素漂白剤』が使用され、
吸収力を高めるために使用されている『高分子ポリマー』は、体を冷やす効果があります。
一部では、
生理不順・生理痛・過多月経・生理による体の不調・不妊・婦人科系の病氣などの原因の一つに、
生理用ナプキンが影響しているのではないかと囁かれています。
実際、『オーガニックコットンの生理用ナプキン』や『布ナプキン』に変えたら、
症状が軽くなったという声を聴きます。
『経皮毒』への関わり方
『経皮毒』については、専門家の間でも、
「科学的根拠が不十分で確証がない」「化学物質は安全が立証されている」などの否定派もおり、
意見が二分しています。
また、世間的にあまり認知されておらず、
情報も少ないと言えるでしょう。
- 長期的に使用した場合はどうなのか?
- 単独では毒性が低い物質でも、他の物質と混合した場合はどうなのか?
- 化学物質が使用されている、他の製品と併用して使い続けた場合はどうなのか?
体への影響を考えた場合、
様々な疑問が湧いてきます。
しかし、化学物質で溢れている現状では、無視して生活することは困難であり、
あまり神経質になり過ぎても、良くありません。
『経皮毒』については、
一つの情報としてとらえ、
- 体に悪い成分は、なるべく取り入れない
- 天然・自然由来の製品を使用する
- 解毒作用がある肝機能を高める
- 免疫力や新陳代謝を保つ工夫をする
など、無理のないことから始めていくと
良いかもしれません。
ここまで、
ありがとうございました!