商業捕鯨が一時禁止になる以前は、
『鯨肉』は一般家庭や学校給食などで普通に食べられていました。
「捨てる所がない」と言われるほど、栄養価の高い『鯨肉』。
いろいろな部位を、お刺身やベーコンなど、
さまざまな調理法や加工品として幅広く使用出来ます。
学校給食で食べた『鯨の竜田揚げ』や『鯨のオーロラ煮』は、
とてもおいしかった記憶が
あります。
現在は、商業捕鯨の年間水揚げ量が指定されているため、
『鯨肉』の値段も上がり、一般家庭ではあまり食べられなくなってしまいました。
年間捕獲量が定められた原因は、ノルウェー・アイスランド・日本に対しての『反捕鯨運動』
当たり前のように食べていた『鯨肉』が食べられなくなった背景には、
どのような事が起こっていたのでしょうか?
捕鯨の歴史
世界における鯨肉の食文化
世界各地の沿岸部で『鯨肉』が食されていたことは、研究結果から明らかです。
中世ヨーロッパでは、鯨肉よりもイルカ肉が好まれ、比較的最近まで食べられていました。
北極圏やカナダの先住民は、今でも鯨・イルカ・アザラシを食料としています。
鯨やイルカは人間と同じく哺乳類ですが、『大型の魚』として捉えられているようですね!
世界各地の沿岸部で『鯨肉』が食されていたことは、
研究結果から明らかです。
中世ヨーロッパでは、鯨肉よりもイルカ肉が好まれ、
比較的最近まで食べられていました。
北極圏やカナダの先住民は、
今でも鯨・イルカ・アザラシを食料としています。
鯨やイルカは人間と同じく哺乳類ですが、
『大型の魚』として捉えられているようですね!
日本での鯨肉の歴史
旧石器時代頃から、貝塚や遺跡などで鯨の骨が出土しています。
捕獲や解体に使用されたとみられる、石器なども発見されていることから、
捕鯨が行われていたのではないかと考えられています。
江戸時代には本格的に捕鯨が行われ、『鯨肉』は一般的な食べ物となりました。
また、牛肉や豚肉が手に入らなかった戦後の日本では、
たんぱく源として安価の『鯨肉』はとても重宝され、
学校給食にも提供されていきました。
アメリカでの『鯨油』の需要
マッコウクジラやシロナガスクジラの分厚い皮下脂肪から採取できる『鯨油』は、
「燃料」「ロウソクやマーガリンの原料」「機械の潤滑油」などに幅広く使用されました。
1859年に石油採掘が始まる以前のアメリカでは、
主にマッコウクジラの『鯨油』を灯油や工業用の油として使用していたため、
さかんに捕鯨が行われていました。
一般的にマッコウクジラは、「食用には不向き」と言われていますが、
アメリカでは油を採取した後の鯨は、廃棄処分されていたようです。
取り過ぎて近海に鯨がいなくなると、今度は大型船を使って遠洋漁業を始めます。
1854年、ペリーが日本に来航した目的も、日本近海でマッコウクジラの大群を発見した為、
新たな漁場を開拓するためでもあったともいわれています。
日本への『捕鯨反対運動』
グリーンピースやシーシェパードの反対運動
グリーンピースは、自然環境を保護する目的で、1971年にカナダとアメリカの環境保護活動家が設立し、その後、1977年にグリーンピースの分派が、シーシェパードを設立。
1975年ころから『捕鯨反対運動』が
始まりました。
【過激な活動が問題】
- 『追跡ボート』による捕鯨船への妨害
- 運送会社の倉庫に侵入して宅配物を窃盗
グリーンピースは、自然環境を保護する目的で、
1971年にカナダとアメリカの環境保護活動家が設立し、
その後、1977年にグリーンピースの分派が、
シーシェパードを設立。
1975年ころから『捕鯨反対運動』が始まりました。
【過激な活動が問題】
- 『追跡ボート』による捕鯨船への妨害
- 運送会社の倉庫に侵入して宅配物を窃盗
『グリーンピース』よりも『シーシェパード』の活動の方がさらに過激で、
活動家の中には訴訟を受けている者もいます。
彼らは、世界中の関心を集めるためメディアなどを利用して、
たびたび『反捕鯨キャンペーン』を行っています。
捕鯨禁止
加盟国からの圧力が増加したため、IWC(国際捕鯨委員会)は対策を講じます。
- 1979年、保全対策として『インド洋鯨サンクチュアリ』制定
- 1982年、商業捕鯨の一時禁止
- 1986年、調査捕鯨のみ解禁
日本では、2019年に商業捕鯨が再開されましたが、
ミンククジラ171頭、ニタリクジラ187頭、イワシクジラ25頭と年間捕獲量が定められています。
群集心理を利用した活動である可能性
活動家たちの『捕鯨反対運動』は、「自分のことは棚に上げた活動」。
祖国の歴史について学んでいないのか?
反論したい所ですが、ここは冷静に受け止めなければなりません。
彼らの活動は、大衆の心理を動かし、
やがては『デモ』や『ストライキ』など市民行動へのきっかけになっています。
扇動する方法の一つとして、マスメディアは、
世界中に短時間で発信することが出来る都合のよい媒体です。
一時期、日本のテレビでも、
捕鯨船に抗議するグリンピースのボートの映像が頻繁に報道されていました。
これも彼らの活動に対して、批判的な感情を湧きあがらせるための、
心理作戦であるということも考えられるでしょう。
個人に対する批判は『小さな火種』となり、やがて国と国の対立に繋がる可能性も
否定できません。
マスメディアを裏で操っている者たちは長い間、真実を隠し、
悪を善とするやり方を巧みに行ってきました。
何を信じるかは個人の自由ですが、真実を見極める目を養うことは必要です。
今の時代は『過渡期』ですから、これからますます、
いろいろな事が明るみになって
くるでしょう。
不安になるような出来事も起こるかもしれませんが、
「夜明け前が一番暗い」状態であり、明るい未来を信じ忍耐強くその時を待ちましょう!
ここまでお読みいただき、
ありがとうございました!