『獣人間』・・・『獣的な人間』
- 野生的
- 粗暴的
- 本能の赴くまま
- 荒々しい
- ワイルド
- 理性が無い
当然、我々は人間ですが、獣ではありません。
『獣的』と例えられている部分は、自身の内側に隠し持っている感情のことを指します。
人間は、案外、自分自身のことを正確に把握しきれていません。
消し去りたいような経験や感情には、見ないように蓋をしてしまうからです。
時には、連想させるような出来事が引き金となって、フラッシュバックしてくることも
あるでしょう。
見たくない部分に目を向けることは、痛みを伴うことがあるかもしれませんが、
いつまでも見ないふりをするわけにはいきません。
自分を直視することは、『学び・進化が目的』である我々にとって、必要不可欠であると言っても
よいでしょう。
獣人間から人間になる
第一段階:慾や執着から離れる
最初の一歩は、そなたの中におる獣を認め、教え、導かねばならん。
獣を人間と同じようにしようと考えては
ならん。
獣は獣として導かねばならん。
獣は、慾と執着と負の感情で動く
のじゃ。
傷を負い、怒りと恐れを抱いた獣に、すぐに近寄ろうとはせんであろう。
戦おうとはせんであろう。
最初は、獣である慾や執着から離れる
ことじゃ。
よひとやむみなより引用
【欲と慾の違い】
食欲・睡眠欲・性欲・排泄慾など
支配慾、権力慾、金銭慾、性慾、所有慾、愛着慾、勝負の慾、成果への慾、安全・安定の慾
『負の感情』
恐れ・怒り・苦しみ・悲しみ・憎しみ・妬み・焦り・不安・苛立ちなど。
『執着』
お金・物・地位・名誉・愛・人・快楽・自分の価値観などに対して必要以上にとらわれること。
自分自身を中心から内観する、観察するという事。
我々は、頭の中であれこれ考えている思考や感情を自分だと思っていますが、
それらは『自我・エゴ』です。
自分の中心に存在するのは、自分の本質である『御魂』であるため、
『自我』から離れて、中心から観察するように語って
います。
離れて観察する際は、ジャッジしないことが大切
第二段階:負の感情から離れる
次の段階は、怒り、憎しみ、破壊慾、恐れの感情じゃ。
これらは、本来獣人間に備わったもの。
多くの人間は、これらを発散することが自然な生き方だと思い違いしておる。
それは、獣のあるがままであるぞ。
人間ではないぞ。
また、これらを我慢したり、隠したりする人間も多い。
怒りを、恨みを隠して、良き活動をしておると思う者、強く見せようとする者、
善良な民であることを表現する者、これは成長ではない。
これらの感情は悪いものではない。
中行く心で見よと申したであろう。
痛みは、成長を促すものぞ。
痛みは、変容のカギぞ。
よひとやむみなより引用
『負の感情』は、この地球で学ぶために、あえて備えた感情。
『負の感情』を通して、『うれしい』『楽しい』『幸せ』『喜び』を体感することも出来ます。
本来、『負の感情』は観察し改善するために必要な手引書ですが、
必要以上にとらわれています。
相手の言動や行動に反射的になって、その場で発散したり、
沸き起こるままにしてしまう事もあるでしょう。
感情をコントロール出来なければ、本能のままに生きている『獣人間』です。
しかし、『負の感情』そのものは悪いものではありません。
- 我慢する
- 隠す
- すり替える
- 無視する
あるがままを認め、成長の糧としないことを指摘していると言ってもよいでしょう。
第三段階:
自分の中の『獣』の存在を認める
まずは、認めよ。
自分の中に獣がおること、恐れがあること、攻撃心があること、憎しみがあること、悲しみがあること、怒りがあることをはっきりと認めよ。
そして、正しき良き人間という隠れ蓑で生きておることを認めることぞ。
理解することぞ。許すことぞ。抱き参らせることぞ。
瞑想せよ。時間をかけよ。
よひとやむみなより引用
隠している感情の中には、『インナーチャイルド』や『過去世』なども含まれている可能性が
あるかもしれません。
そのため、すべて浄化するには、けっこう時間がかかるでしょう。
第四段階:癒しと変容が起こる
心から、それができるようになると癒しが起こり、変容が起こるぞ。
心深くにある怒り・憎しみ・破壊慾・恐れは、寛容・勇気・愛・慈悲も変容する
のじゃ。
するとそなたの中におる獣は鎮まる。安心して鎮まる。
そのエネルギーは弱まっていく。
心の窓を大きく開いて、小さい我の慾から離れると、遠くが見えて来るぞ。
よひとやむみなより引用
自分軸を持つ人間
自分を内観し、浄化が進むと、
- 視野が広くなる
- 外の世界に振り回されなくなる
- 常に氣持ちが安定してくる
- 何が起きても過剰に反応しなくなる
- すべては自分の内側が原因であると理解が出来てくる
自分にとって不必要なものを手放し改心することが、この世での課題であり、
学びが深まれば、地球での体験はより意味深いものとなるでしょう!
ここまでお読みいただき、
ありがとうございました。
『よひとやむみな』
著者:穂乃子
(株)ナチュラルスピリット