先日、鉄製のフライパンを購入するため、
生活用品コーナーに行きました。
たくさんあって迷うくらいフライパンが展示してありましたが、
鉄製の物は一つもありません。
「耐熱性に優れ、くっつきにくく、お手入れ簡単」
というキャッチコピーの、
『フッ素樹脂加工』や『テフロン加工』のばかりでした。
どれも良心的なお値段でお財布には優しいですが、
身体にとってはどうなのでしょうか?
使う頻度が高い調理器具のため、
安全性がとても心配になります。
ちなみに『テフロン』とは、
1938年に米国デュポン社のプランケット博士によって発見されフッ素樹脂PTFE原料で、
1945年に商標登録をしており、どちらも『フッ素樹脂加工』という事。
現在は、2015年にデュポン社から独立したケマーズ社が、
『テフロン』の商標を
受け継いでいます。
また、マーブルコート、ダイヤモンドコートなども『フッ素樹脂加工』が施されており、
ホットプレートや炊飯器などにも使用されています。
フッ素樹脂は様々な物に使用されている
フッ素樹脂とは?
『フッ素樹脂』とは、フッ素原子と炭素で出来た『有機フッ素化合物』をたくさん繋げた物で、
フッ素原子を含むプラスチック原料の
総称。
フッ素樹脂には、9種類の品目がありますが、
『フッ素樹脂加工』として使用されているのは、
ほとんどがPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)です。
耐熱性、耐候性、低摩擦係数、耐薬品性など優れた特性を持っており、
様々な分野で
使用されています。
フッ素樹脂を使用しているもの
- 食品包装紙
- 衣類の撥水加工、撥水スプレー
- 接着剤
- ワックス
- 泡消火剤
- 化粧品
- シャンプー
- インク、塗料など・・・
フッ素樹脂の有害性
『有機フッ素化合物』は、自然界で分解されにくいため、
残留性や有害性が高く、発がん性の疑いも指摘されるなど、
国際的に製造が禁止される動きがあります。
国内でも 2021 年までに、『有機フッ素化合物』(PFOS・PFOA)が、
法令で製造と輸入が原則禁止されています。
『フッ素樹脂』は、有機フッ素化合物を数多くつなげた物。
有機フッ素化合物が有害であれば、『フッ素樹脂』も当然、
有害であると考えてしまうのではないでしょうか?
しかし、『フッ素樹脂』で多く使用されているPTFEに関しては、
今のところ、研究機関などで発がん性や生殖毒性等の疑いはないと
されています。
ただし、360度以上の温度で加熱し過ぎたり、
空焚きすると有害なガスが発生するため、
注意が必要でしょう。
歯磨き粉などに使用されているフッ素は大丈夫か?
微量であれば心配ない!?
虫歯予防や歯磨き粉に使用されている『フッ素』は、
大丈夫なの?
フッ素
『フッ素』は、元々自然界に存在している元素のひとつです。
緑茶・紅茶・ビール・味噌・リンゴ・
大根・イワシ・牛肉などに
微量に含まれています。
また、骨や歯などにも含まれており、
石灰化度を調節する働きがあるなど、
虫歯予防にも効果的だとか・・・。
フッ素は、微量であれば人体への深刻な被害はありませんが、
過剰に摂取した場合は、中毒のリスクがある毒性の強い化学物質。
世界保健機構(WHO)やフッ素推進派の歯科医師は、
「日常生活では、大量に摂取することはないため心配はない」と言っています。
しかし一方では、フッ素塗布やフッ素洗口を行っても虫歯の予防にはならない、
というデータもあるようです。
アメリカの一部の州やオーストラリアなどでは、
虫歯予防のため水道水にフッ素が添加されています。
実際は、虫歯が減らないどころか、
10代の子供たちに過剰摂取の症状が現れているとのこと。
微量の摂取は、排出されるため問題ないようです。
しかし、その時の身体の健康状態などを考慮した場合、
100%すべてが排出されるとは限らず、
残留する可能性があるかもしれません。
長期的な視点での身体への影響
残留した物が少しずつ蓄積していくなど長期的な視点で見ると、
やはり身体への影響が心配に
なりますね。
長期的に見た場合
- エナメル質の性質が脆く欠けやすくなる
- アレルギー疾患、癌、動脈硬化、糖尿病、
骨疾患の原因 - アルツハイマー病など神経機能の低下
- カルシウム不足
フッ素の特性を利用した歴史がある
『フッ素』を投与すると、命令や支配に対して従順に従うようになるという研究結果があり、
ナチスや旧ソビエトでは、囚人たちに使用していた歴史があるようです。
まとめ:フッ素やフッ素樹脂の安全性
『フッ素』や『フッ素樹脂』に関しては、
「安全面で問題ない」とする専門家や「有害だ」という反対派もいて、賛否両論。
しかし、100%安全であれば否定する人がいないわけですから、
長期的な事を考えた場合、なるべく使用しない方が良いでしょう。
母親の胎盤を通して、胎児にも影響があるという意見もあるため、
小さいお子さんがいる家庭では、特に注意が必要かもしれません。
市販の『フッ素入り歯磨き粉』は、『塩』や『重曹』などで代用。
プライパンに関しても、『鉄製』や『ステンレス製』などの、
安全な調理器具を手に入れることは可能です。
ここまでお読みいただき、
ありがとうございました!